Victor RC-X90

(1988年発売)

RC-X70が「重低音がバクチクする」の名キャッチコピーと共に登場。その兄貴分がRC-X90。
当時の広告ではRC-X70の方が熱心に宣伝されていたところを見ると、本機はCDianシリーズの
イメージリーダーとしてのラインナップで、ビクターとしては売っても儲からない機種だったのかもしれません。

RC-X80という機種がありますが、これは下位機ではなく後継機で若干のコストダウンがされています。
(同じタイミングで弟のRC-X70はRC-X75に、RC-X3はRC-X50に進化?している)

入手エピソード

ネットオークションで見かけて、まあ無理だろうなーと思いながらも入札。
数時間後、案の定高値更新の通知が来て予想通りの結果を迎え、この話は終わったと思っていた。

ところが後日出品者から連絡があり、落札者と連絡が取れないため繰上げ落札してほしいとの事。
特に断る理由もなかったので承諾し、晴れて我が家にRC-X90がやってきたのでした。

動作未確認との事だったのですが、カセット、ラジオはOK。
CDは読み込み不良でした。また、再生/停止ボタンが一切反応しない状態。
更に、どのファンクションに切り替えても右側のスピーカーしか音が出ない状態でした。

CDはピックアップレンズ清掃と可変抵抗調整で動作。再生/停止ボタンはビクターよりタクトスイッチを
取り寄せ、交換しています。
ボリュームについては残念ながら供給不可との事でしたので部品取機(RC-X70)を入手し、移植しています。

各部の紹介


気品と貫禄のある前面パネル。この機種で一番好きな場所です。
うっとりと眺めてしまう私は変人かも…。
中央のFL管ディスプレイが目立ちます。RC-X90はFL管ディスプレイが点灯しなくなるという
トラブルが発生するようなのですが、この個体は問題ないようです。


ボリュームはモータードライブ。「md」のロゴはMiniDiscではありませんよ。ヘッドホン端子やグライコもこちらに装備。


上級機としては珍しい、上にパカっと開くタイプのCDを装備しています。
この世代のビクター機は「カタッカタッ」という音と共にCDが少し回転するだけで読み込まない…というトラブルが多いようです。
この個体も同じ症状が出ていましたが、レーザー出力を調整することで解決しました。


CD操作ボタン。ディスプレイと同じく、ここも本機の弱点の1つでボタンの動作不良を起こす個体は多いようです。
この個体ではタクトスイッチを交換しています。


PH-WCD950と同じくFL管採用のディスプレイ。
当時のミニコンポやビデオデッキでは廉価機に至るまでFL管ディスプレイが装備されていましたが、ラジカセにまでとは…。
黒い筐体と共に流行アイテムだったのでしょうか。高級感の演出と視認性の向上に一役買っています。
大好きな曲に合わせて波打つスペクトラムアナライザは…最高。もううっとりです。


カセットデッキは当然のごとくオートリバース、オートテープセレクター搭載で、メタル・ハイポジ・ノーマルテープを自動判別、ドルビーNR B対応。
他社のデッキは動作時に「ガチャコン!」と大きな音がしますが、本機に限らずビクター機は静かでなめらかな印象なんですよねぇ。

チューナはシンセチューナーでAM/FM/TV(VHF・UHF)対応。


金色に輝くG-HORN EXロゴ。誇らしげですね。
その音色は実際に誇る価値のある素晴らしいものです。


スピーカー周りのデザインは他社競合製品と比較しておとなしいものです。


続いて背面を見てみましょう。


AUX IN、CD OUT端子です。右にある灰色のボタンはバッテリーのON/OFF切り替えのようなのですがよくわかりません。
外部アンテナ端子はありません。


バックアップメモリー用に単3×3本、本体稼動用に単1×10本の乾電池を使用します。
全部装備したら重いだろうなぁ…。


リモコン。型式はRM-RP90。


エグイデザインが多いバブルラジカセ。私はそのエグさが大好きです。
ところが、RC-X90のデザインはそれらとは一味違った気品を感じさせるビクターの最上級機です。


ちなみに、ボリュームの部品取に使用したRC-X70は既に手元にありません。
ラジオは動作するもののCDは基板が腐食しており、カセットはボタンが外れかかっている状態で
ボリューム移植後即ハードオフに持ち込み引き取ってもらいました。

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