SANYO PH-WCD660

(1988年発売)

SANYO 1988年のラインナップでミドルレンジを担当した機種。ワイド&ローなデザインがいい感じ。

入手エピソード

個性派のPH-WCD850、超個性派のPH-WCD950の陰に隠れて兄弟の中では目立たない存在ですが、
PH-WCD660の存在は以前から気になっていました。
上記の兄貴分と比べて最もラジカセらしいスタイルを持った本機、いつか入手したいところ。
ある日、ヤフオクに出品されているのを発見。
出品者の説明によると、不良箇所はCDトレイ開閉せず(開いたこともある)、片方のカセットデッキのフタが
途中までしか開かないとの事。
まあなんとかなるだろうと入札です。他に入札もなく、後日、開始価格のまま落札となりました。

バブリズム開設以来、初の入手機となる本機。簡単にではありますが作業の経緯をお伝えしたいと思います。

メンテナンス


早速割ってみます。蓄積したホコリの量が本機が生産されてから経過した時間の長さを物語っています。


バンドで束ねてあるケーブルとFMアンテナからのびている青い線を何とかすれば2つに割れそうです。


このタイプのコネクタ(黒い線)は脱着が面倒なので基板ごと取り外す事にしました。本体裏側のビス2本を緩めれば外れます。




さてここでエアーコンプレサーで内部のホコリを吹き飛ばします。



CDプレイヤーはOEPNボタンを押すと開こうとはするものの、途中で止まっている感じの音がします。
何とか開いたと思ったら今度は閉じなくなってしまいました。
まずはCDプレイヤーを見てみる事にします。
本体底面の、この2本のビスを取り外します。


更に右側の2本のフレキシブルケーブルを外します。右側、既に外れかかってるし…。


他のケーブルを引っ張らないよう気をつけながらCDプレイヤーを取り出しました。
基板部はプラスチック製のフレームでプレイヤー部と連結されており、コネクタの取り外しが面倒なのと、
硬化したプラスチックの破損が怖かったのでユニット丸ごと取り外ししています。
この辺は子孫となるPH-Z60やPH-Z50と似ています。

写真は若干強引ながらギヤ欠けしていないか調べるためにトレイを手で開いてみた図。


開閉しないトレイについて、当初はWCD950の定番トラブルであるベルトの伸びを疑っていました。が、本機はギヤ駆動でした。
ギヤも目視する限りでは割れや破損は見当たりません。
トレイやピックアップレンズ、アーム位置検出用のスイッチをテスターで導通を見ると反応はするものの、若干反応が鈍くなっている感じ?
全て取り外して接点復活剤を吹きかけ、何度かカチカチしてみます。

…おお!問題なく開閉するようになったぞ!


ついでにピックアップレンズの清掃をしておきます。SANYO SF-88と記載されています。


お次は少ししかフタが開かないカセットデッキを見てみます。
おや、バネが片側外れてしまっています。


元通りかけておきましょう。こんな感じ?ちゃんと開くようになりました。
スピーカーネットのヘコミ具合等から判断するに、この個体は落下暦があるようです。その時の衝撃で外れてしまったのでしょう。


スピーカー。


早速組み立てて、いよいよ各部の動作検証をしつつ紹介をします。

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