SONY MHC-J900EX

(1992年発売)
1990年代、ソニーからpixyというシリーズ名のミニミニコンポが発売されていました。
この機種は「目指したのは、スタジオの音。」のキャッチコピーでpixyシリーズの上級機として登場した
PRO pixyシリーズの初号機です。

長年の眠りからの復活

さてこのPRO pixy。発売年の1992年に父親が購入し10年ほど我が家の居間に設置されていましたが、
CDプレーヤーとカセットデッキが故障し、それ以降は車庫に保管されていました。

車庫は普段扉を閉めたままにしているので湿気がこもりやすく、自転車やバイクを動かすと
排気ガスや埃が舞い上がり、更に頻繁に犬が行き来する上に冬場は犬が寝るので
環境としては最悪。(シベリアンハスキーなので抜け毛が多い)

そんな環境の中で10年近く車庫で過ごした後、私が車庫の整理をしている時に発見しました。
「おお、このコンポは以前居間にあった・・・だいぶ痛んでいるけど動くかな?」という好奇心で
再び自宅内に持ち込み、長年の眠りから覚める事となったのです。

各部の紹介


本体は4ピース構成で分離が可能です。
但し後述の専用ケーブルで各機器を接続する必要があるため、レイアウトは限られます。

しかし気になるのは・・・。機器表面の塗料が劣化し、ベタついています。
埃が付着すると除去が困難で、柔らかくなっているので傷も付きやすいです。
全て塗料を除去してしまいたいのですが、表面にプリントされている文字も消えてしまうので、
手が出せないのです。

左上のユニットはコントロールアンプ。(TA-J900E)
豊富なイコライザ設定がプリセット登録されています。
電源OFF時には時計が表示されます。

左下はパワーアンプ(TA-J900N)で、電源投入には本体左上のパワーボタンを押すと、
他のユニットも連動するようになっています。
ヘッドホン端子、マイク入力端子もこちらに装備。



プリセット登録のイコライザ設定一覧。
手動でも設定できます。


スタンバイ時には時計に。


パワーアンプ側では音量調整の他、DYNAMIC BASS SYSTEMの切り替えが可能。
有効にすると、より一層の迫力で楽しめます。


背面側。
コントロールアンプユニットは外部機器接続用の端子が用意されています。
パワーアンプユニットはフロントスピーカーの他、リアスピーカー用とスーパーウーファー用の端子もあります。
(本体には付属しません。)
冷却ファンも搭載しています。


右上はCDプレイヤー兼チューナー。(HCD-J900)
右下はカセットデッキです。(TC-J900)


CDプレイヤーは一般的なフロントトレイ式。


カセットデッキはオートリバース、頭出し機能、DOLBY B/C NR対応、デッキAは再生専用、デッキBは録音対応です。


背面側。
CDプレイヤー兼チューナユニットにはアンテナ端子と光出力端子を装備。

カセットデッキにはAUバスという謎のコネクタ。
→ほんの少し前まで説明書があったのですが、現在探しても見つからないため見つかり次第、用途を追記します。


これらのユニットはシステムケーブルで接続します。
単品での動作は出来ません。


縦積みも可能です。


3ウェイ、バスレフ型のスピーカー。


リモコン。型式はRM-S900X。


付属のAMループアンテナ。

入手ガイド


とにかく機能豊富なので、ここでは紹介しきれません。
価格はそれなりに高価ながらpixyシリーズよりも大人向けに販売展開したのが成功したのか、
ある程度売れたようなのですが、リサイクルショップやネットオークションで見かける機会は少なめです。

CDの読み込み不良やカセットデッキ故障は発生率が高いようで、更に最大の弱点である
表面塗料の劣化によるベタつきで外観も痛々しくなることから、ネットオークションの登場前に
既に廃棄されてしまった個体も多いのではないかと予想します。

私は今まで随分多くのリサイクルショップを巡りましたが、この機種を見かけたのは2回。
いずれもCD/カセットデッキの故障と表面のベタつきが発生していました。

整備性はラジカセよりもスペースに余裕がある分、容易だと思いました。
また、内部配線もすっきりしています。
但し分解する順番を間違えると外せない部品があるので(恐らく無理に分解すると外装を破壊します)、
注意しましょう。

余談ですが、後継機となるMHC-J970EXやMHC-S90Cをハードオフで見かけたことがあります。
こちらも表面のベタつき発生と、新しく搭載されたエレスタッドツィーターという弱点が新しく増えていることから
購入を見送りましたが同じく目にする機会は少なく、今思うと買っておけば良かったかと思っています。

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