aiwa CS-TW80

(1986年?発売)
留守番電話機能を搭載した珍しいラジカセ。
「留守番」と「持ち運び」という2つの相反する要素が混在している点が面白いです。

各部の紹介


さて、本機。一見すると80年代スタイルのダブルラジカセ。
この世代の機種はあまり興味が無いので普段であれば見かけてもスルーなのですが、
他の機種には無い特徴に惹かれて入手しました。
赤く光るLEDにお気付きでしょうか。


何と留守番電話機能付きのラジカセです。
パイオニアのミニコンポ、Privateシリーズには留守番電話機能付きの機種が存在しているのは知っていましたが、
ラジカセにも存在していたとは。
留守番電話を有効にすると、TELランプが赤く点灯します。
恐らくデッキ1で応答メッセージ再生、デッキ2でメッセージ録音なのだと思うのですが・・・この辺は後程。


左側上部には留守番電話時の操作手順が記載されています。
ヘッドホン端子とミキシングマイク端子もこちらに搭載。
内蔵マイクはこの世代のある程度以上のグレードの機種は大抵装備していた記憶があるのですが、
CDラジカセ世代になると見かけなくなりました。


操作系統のうち、留守番電話に関する機能は番号付の青字で記載されています。


チューナーはAM/FM/TVに対応のアナログチューナー。


右側上部。選局用のツマミと「FootWork」ロゴ。
当時のアイワ製ラジカセのシリーズ名だったようです。


カセットデッキはメカニカル式に見えますが、内部動作はロジック式。
よって、動作時には「ガチャコン!」音がします。
何方式と呼べば良いのかわからないのですが、以前ご紹介したサンヨーのミニコンポ、
DC-W05CDも似たような感じでした。
当時はこれが主流だったのでしょうか。
デッキ1は再生専用、デッキ2は録音も可能です。
リバース再生も可能で、プレイボタンを押すと再生方向が切り替わります。


スピーカーネットには「TW80」ロゴがプリントされています。
ツィーターはダミーではなく、実際に動作します。
画像では見づらいですが、内部にはスポンジシートが貼られています。
(これ、何のためのものだろう。)

どちらも当時のラジカセでは定番だったようです。


右側側面には外部入力端子が用意されています。
当時はまだ高価であったと思われる、CDプレイヤーを所有するような人は
アンプやカセットデッキも単品で揃えているのではないかなぁと
些細な事を疑問に思ってしまったりして。


背面側。まず目が行くのは・・・


ACアダプタ入力端子の他、電話回線接続用のモジュラージャック。
左側にある小さな穴はカセットデッキの調整用です。


技術基準適合認定証明?というのでしょうか。
○に〒マーク。
電話回線に接続する機器であるため、国から認定を受けていたようです。
認定番号から1986年の発売であると思われます。


乾電池動作ももちろん可能。
単2×8本を使用。


留守番電話として機能するか、確認すべく遊んでみました。
電話回線→CS-TW80→電話機の順で配線を接続。
本体に記載されている番号の手順で操作しカセットデッキにはカセットテープをセット。
一瞬、カセットデッキ2が動作し「ピー」という音が聞こえCS-TW80が待ち受け状態になりました。
むむ!これは管理用の信号を録音しているのでは?いけるかも!

想定している動作:
電話着信→デッキ1で案内音声再生→デッキ2にメッセージ録音

結果:
電話をかけても反応しません。
発信はSkype、携帯電話の両方で試しましたが変化なし。
ナンバーディスプレイが原因ではないかと思い、呼び出し音が鳴ってから留守電をセットしてみると
着信はするようになったものの、自分の声がCS-TW80のスピーカーから聞こえるだけで
カセットは動作せず。

私の操作誤り?発売当時から電話回線の規格が変化したため?CS-TW80の留守番電話機能の不具合?
原因はいずれかと思いますが・・・検証はここで終えることにしました。


90年代以降は留守番電話が普及し、安価に入手できるようになりました。
更には携帯電話しか持たない世代が増えた今となってはさほどの実用性は無くなってしまいました。
それでもメッキを多用した80年代スタイルはある程度以上の世代には懐かしいアイテムとして楽しめる事でしょう。
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