CASIO PV-7


カシオ製の価格破壊MSX第1号機。
低価格を武器に他社製MSXに殴り込みをかけた伝説の機種です。
MSX規格最低ラインであるRAM8KB機は私の知る限りこの機種が唯一。
後にRAMを16KBに増加したPV-16という機種も登場します。

このPV-7は入手時電源を入れてもシステムが起動しませんでしたが、VDPを交換したところ復旧しました。
仕様
発売年1984年
RAM8KB
VRAM16KB
FDD非搭載
拡張スロット1
漢字ROM非搭載
MSX-JE非搭載
MSX-MUSIC非搭載
その他ジョイパッド内蔵

多くの少年少女にとって「初めてのパソコン」となったPV-7

80年代当時パソコンと言えばウン十万円は当たり前、比較的安価な機種だったMSXでも安くて5〜7万前後の価格でした。
ところがこのPV-7が29,800円で登場したものだから、さあ大変。
他社は対抗して価格を引き下げた機種を開発したり、逆に高性能・高級モデルを開発して差別化をはかったりする羽目になりました。
MSX連合から撤退したメーカーもあります。

このPV-7の登場が市場に与えた影響の賛否はさておき、他機種と比べて比較的入手しやすい価格帯である事から
「初めてのパソコン」として買ってもらった人も多いのではないでしょうか。



拡張スロットは1基。
シャッター式のスロットカバーは他社よりも凝っている印象。
ゲーム機としての用途を想定してかキーボードはややチープな作りですが、後に続くMX-10やMX-101よりはタイピングが苦になりません。


カーソルキー本来の位置にはジョイパッドが配置されています。
ソフト側からはジョイスティックポート1に接続したジョイスティックとして認識されます。
左上にある矢印がカーソルキーですが、慣れないと少々使いにくい。
かなやCAPSはランプやキーがへこんでロックされる仕組みはありません。
本体価格を考えれば仕方ないか。


トリガー1・2は本体左側。
本体内蔵のジョイパッドでゲームをやってみましたが、意外とイケます。


本体右側にはデーターレコーダ―端子、ビデオ出力端子、RF端子が配置されています。
データーレコーダを接続するには別売のFA-32が必要になります。


背面側には電源スイッチと電源アダプタの接続端子。


本体左側にはジョイスティック端子のみ。


本体裏側には拡張ボックス(KB-7)接続用の端子があります。


電源は内蔵されておらず、ACアダプタを使用します。
型番はAD-4110。

入手ガイド


後継機となるMX-10と並べてみました。
若干PV-7の方が大きいです。


中古市場での遭遇率は高いです。
RAMが8KBとMSXとしては最低限の仕様なので「出来る事」は他の機種よりも少ないかもしれませんが、
価格が高騰する事は無いので、コレクションとして押さえておくのも楽しいかもしれません。

PV-7の拡張スロットは外部音源用の配線が接続されていないので、SCC音源内蔵のゲームカートリッジを
接続した場合ゲームはプレイできるもののSCC音源は鳴りません。
この問題は内部配線を行って改造するか、拡張ユニットKB-7に接続してそちら側のスロットを使う事で対処できます。

同じカシオ製のMX-10やMX-101ほどゲーム機として特化していないというか、キーボードがチープではないので
プログラムやDOSコマンドの打ち込み等もまあ、そこそこいけます。
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