ASCII MSX-WriteII


アスキー製のワープロソフト。
メディアがFDのワープロソフト(文書作左衛門など)は
漢字ROM、MSX-JE、FDDを標準またはオプションで搭載している
環境でしか使用できませんが、こちらはカートリッジ内に必要なものを
全て搭載しているので、これ1つでMSXをワープロとして活用できます。
(印刷にはプリンタが必要だけど)
概要と必要環境
発売年1988年
機種MSX2以上
RAM64KB
VRAM128KB
追加される機能JIS第1水準漢字ROM
JIS第2水準漢字ROM
MSX-JE

スロットに差し込むだけでMSX2がワープロに早変わり

1980年代当時、ワープロ専用機は人気商品の1つで、パソコンは所有していないが、
ワープロ専用機なら所有しているという家庭は珍しくありませんでした。
そこに目を付けたナショナルからはMSXをベースにワープロ機能を持たせた、プリンタ内蔵の
「ワープロ・パソコン」シリーズなるMSXがラインナップされていたほどです。

対するこのMSX-WriteIIは既にMSX2を所有している既存ユーザー向けのワープロソフトです。
「II」の名が示す通り、先代となるMSX-Writeが存在しており、改良点としては
内蔵ワープロソフトのアップデートの他、JIS第二水準漢字ROM搭載と文節変換の高速化であるとの事です。


カートリッジ上部のディップスイッチで、MSX-WriteII側の漢字ROMを有効/無効の切り替えが出来ます。
説明書にはJIS第1水準の漢字ROMを搭載している機種ではスイッチ1を、第2水準の漢字ROMも
搭載している機種では両方のスイッチをOFFにするよう記載されています。

データや設定記憶用のバックアップメモリを内蔵しており、電源となるバッテリーが消耗すると
電源投入時、バッテリーチェックのランプが点灯するようになっています。


シンプルだが味のある起動画面。


現代の基準で見れば、テキストエディタ+α程度の機能しかありませんが、使い勝手は良好。


設定画面で「自動立上げ」を「無」に設定すると、カートリッジを装着してMSXを起動しても
MSX-WriteIIが起動しなくなります。
内蔵漢字ROMやMSX-JEを他のソフトで使用する場合は、この設定にします。
この場合、BASIC画面で"call write"または"_write"と入力すれば起動できます。


MSX-DOS2カートリッジと2枚ざしして漢字BASICを起動してみました。
漢字BASIC側からMSX-WriteII内蔵漢字ROMとMSX-JEを利用できているのが、お分かり頂けるでしょうか。


実はこのMSX-WriteII、ワープロ目当てではなくパソコン通信のために購入しました。
当時三菱のML-TS2Hでパソコン通信を楽しんでいましたが、この機種は漢字ROMと
モデムを内蔵しているものの、MSX-JEは搭載していないので文字入力が半角文字しか出来ず。
チャットや掲示板での発言は全て半角で「コンニチハ」と、一時期の2ちゃんねらーのような状態でした。
MSX-WriteIIを入手して全角、漢字が入力できるようになった時の嬉しさと言ったらもう(笑)
その後環境はFS-A1FX+RS-232Cカートリッジ+2400BPSモデムに変わりますが、A1FXもMSX-JE非搭載だったので
活躍は続いたのでした。

動作検証結果

ごく簡単にではありますが、所有するMSXで動作検証した結果を公開します。
(随時更新、過去所有、友人所有等含む)

問題無く動作
HB-F1XD
HB-F900
WAVY23
ML-TS2H
FS-A1FX

条件付きで動作可
MB-H3:
・VRAMを128KBに増設すれば使用可
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