HITACHI MB-H70


日立機MBシリーズの最上級機。
酷似した外観やカタログスペックから三菱のML-G30と双子説がありますが、真相はいかに・・・?
仕様
発売年198?年
RAM128KB
VRAM128KB
FDD搭載(2DD/2基)
拡張スロット1(外部)/2(内部)
漢字ROM搭載(JIS第一水準)
MSX-JE非搭載
MSX-MUSIC非搭載

外観はML-G30とほぼ共通

基本的なデザインは三菱のML-G30とよく似ていますが、前面の赤いラインや灰色の電源ボタン等、
カラーリングは一部異なります。
黒一色でまとめられたML-G30も格好良いですが、こちらの方が好みかも・・・


2基のFDDを搭載。
このドライブはずっしりと重く、末期の廉価世代のMSX2以降の機種に搭載されている
FDDよりしっかりとした印象があります。
FDを挿入するときの手ごたえが、ガシャン!ではなく、カチャン、と静かに入っていく感じです。
ダイレクトドライブなので耐久性も抜群。
ML-G30同様読み込みが不安定な場合はコンデンサ交換で改善すると思います。


目立たないですが、FDDの下にはリセットボタンがあります。
こちらも赤色です。(ML-G30でも赤色)


ジョイスティックとキーボード端子は右側面。


背面側にはRGB端子、RF出力、ビデオ出力、プリンタ端子とモニタ用のコンセントとアース端子。
右側のパネル内には内部スロットが用意されています。
左側のパネル内には何もありません。
ここはML-G30ではメイン基板とは別基板でRFやビデオ出力端子があった場所ですが、
MB-H70ではメイン基板上に端子があるので、空いたスペースとなりました。


キーボードも日立のロゴに変わっている以外はML-G30と共通です。
コネクタ形状やピンアサインも共通なので、それぞれ使い回しが出来ます。

ML-G30とは似て非なる機種であることがわかった。
もしや"mkII"なる存在だったのだろうか?

外観からだと背面側にある端子類の位置が異なる事と、外部FDD端子が無くなっている事から
別設計のメイン基板を使っていることがわかりました。

もしやカタログスペックは落とさずに、設計の見直しや使用頻度の低い端子を無くしてコストダウンを
行った機種なのだろうか?
そう思い、内部の確認をしてみると、内部の基板も全く設計が異なる事がわかりました。
一番の違いはML-G30がMSX-SYSTEMをベースにMSX2化されているのに対し、MB-H70では
MSX-SYSTEM2を使用して、より安価にMSX2を構築している事でした。

その他、気付いたことをまとめておきます。


内部の拡張スロットはML-G30の3基から2基に減っています。
但し、コネクタの数は2基であるものの、基板上のパターンは3基分用意されているので、
コネクタをもう1基分はんだ付けすれば3基として機能するかもしれません。
(将来試してみたいと思います)


メイン基板上のRGBコネクタ付近を見ると、「M」「H」の記載があり、ジャンパで結線されています。
これはピンアサインを三菱向けと日立向けで変更するためのものであると予想しています。
どういう事かと言えば、MB-H3でもふれましたが、日立のMSXのRGB端子は、端子の形状は他社と同じですが、
ピンアサインは他社と異なる独自の配列を使用しています。

恐らく製造元の三菱が自社製品として販売する場合はジャンパを「M」で結線する事で
RGB端子のピンアサインを容易に変更できるようにしたのでしょう。

※MB-H70でMB-H3用に自作したRGBケーブルがそのまま使用できた事を確認済みです。

そして、更に予想になりますが、こちらこちらのサイトによれば「ML-G30mkII」なる機種が存在するようです。
もしやこのMB-H70は元々ML-G30mkIIとして開発され、海外では三菱から販売されていたのではないでしょうか。

入手ガイド


MSX2として見ると上級機であり、2FDD、漢字ROM搭載で使い勝手も良し。
本家、ML-G30以上にレアなこの機種を見かけたら即確保でしょう。
但し、ML-G30同様内蔵バッテリーが液漏れを起こしてメイン基板の回路を腐食しているケースが見受けられるので、
残念ながら不動機となり、インテリアとして飾っておくだけの用途になる個体も多いと予想します。
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