Panasoft FMPAC


後期MSXユーザーであれば誰もが知っている(はず)のFMPAC。
MSX専門誌で毎月ソフトウェア売上ランキングにランクインした伝説は有名。
概要と必要環境
発売年1988年
機種MSX
RAM32KB以上
VRAM-
追加される機能データバックアップSRAM
MSX-MUSIC

データセーブと拡張音源の一枚二役

ゲームソフトのデータセーブをSRAMに行えるPAC(Pana Amusement Cartridge)にFM音源機能を
追加したFMPAC。
パッケージには「FM音源付ゲーム用S-RAMカートリッジ」とあくまでPACがメインでFM音源がオマケのような
記載をされていました。
当時は「わしはFM音源目当てで買ったんじゃ。あまり売れなかったPACの部品を抱き合わせで処分してないか!?」などと
思ったものです。(実際PACが売れなかったのかどうかは知らない)
1円でも安く売ってほしかった金の無い中学生ならでは不満でしたが、PAC対応ソフトもそこそこリリースされて、
データ保存は確かに楽ちんでしたし、MSXFANで行われていた「PACマジック」なるセーブデータのチューンナップも
楽しめました。

MSX規格で2つめのFM音源

元々MSXにはMSX-AUDIOなる高性能な拡張音源が存在していましたが、高コストが災いして
ほとんど普及せず不発に終わりました。
その反省を元にコストを下げたのがMSX-MUSICで、FMPACに搭載された後、順調に対応ソフトを増やし
MSX2+の大半の機種とMSXターボR全機種に標準装備されました。

いや、それにしても懐かしい。これは思い出の一品です。
雑誌でFMPACの広告を見て、「何やらこれを使えば音が凄い事になるらしい」と思い、
早速パソコンショップで購入してきて、お気に入りだったMSX版R-TYPEとFMPACを本体に装着して
起動したときは衝撃を受けました。
何だこれは!?まるで本物の楽器の音じゃないか!と思ったものです。
当時はMSXを買ってまだ1か月そこそこ、音源チップとかそういう概念を知らなかったので
なぜこれを接続すると音色が変わるのか不思議に思っていました。

その場にいた友人もこれを見て後日FMPACを購入。
こうした連鎖?がおこり、FMPACはMSXユーザーから絶大な支持を得るに至ったのです。


カートリッジ上部には音量調整スイッチがあります。
自分の所有するMSXの内蔵音源の音量に合わせて調整します。


BASIC画面で"call fmpac"または"_fmpac"と入力すると内蔵ソフトが起動します。


サンプル曲が5曲収録されています。何曲かは「アシュギーネ虚空の牙城」で使用されている曲のアレンジです。
PSG版と比べると雰囲気が変わるなあ。


内蔵ソフトでデータ管理が出来ます。
※画像はFMPAC2枚ざし

内蔵バッテリーはタブ付のCR2023が使用されているので、ファミコンソフト用としてゲームショップで
売られているものが使用できます。


当時はこの広告を見てパソコンショップに向かいました。

動作検証結果

ごく簡単にではありますが、所有するMSXで動作検証した結果を公開します。
(随時更新、過去所有、友人所有等含む)

問題無く動作
FS-A1F
FS-A1FX
FS-4600F
HB-F900
HB-F1XD
WAVY23
MB-H2
MB-H3

条件付きで動作可
ML-TS2H:
・内蔵音源と比べるとFM音源がかなり小さく鳴る。SCC音源は正常だったのだが。

調査中
MX-10およびMX-101:
・本来はRAM16KBなので動作対象外。
call fmpacを入力してもフリーズするだけだが、増設スロット(LPE-4EXP-V3SC)、増設RAM(LPE-512KBSRAM-V3B)を
使用する事でcall fmpacコマンドで内蔵ソフトが起動したことを確認。
ただ、FM音源が全くの無音、サンプル曲が一切聞こえず。
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